重茂漁業協同組合

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わかめやこんぶはミネラルたっぷりの海の恵み

ミネラルとビタミンが“ギュッ”
体質改善にもよいアルカリ性食品

昔から、日本の食卓に欠かせないわかめとこんぶですが、近年はその健康効果が注目されています。わかめは「若布」「若芽」「若女」などとも呼ばれ、若さを保つ食品として珍重されてきました。海藻の中でも最も多くのカルシウムを含み、新陳代謝を活発化し、鉄・ヨウ素・マンガン・亜鉛・カルシウム・カリウムなどのミネラルやビタミンA、C、B群などの栄養素がたっぷり。体質改善にぴったりのアルカリ性食品としても知られています。みそ汁の具をはじめ、サラダや煮ものなどに入れても美味しいわかめとこんぶ。毎日の食卓に積極的に取り入れましょう。

ミネラルとビタミンが“ギュッ”
体質改善にもよいアルカリ性食品

わかめとこんぶの特徴でもある、あの「ぬるぬる」は食物繊維です。その中でも特に多いのがアルギン酸という水溶性の食物繊維で、食物中の塩分と結びついて塩分を体外に排出する働きをします。そのため体内のナトリウム量が減り、血圧の上昇を抑えることになります。さらに血液中のコレステロールを減らす働きや、腸内細菌のバランスを整える働きもあります。

セルロースという水に溶けずに消化もされない食物繊維も豊富に含まれており、こちらは腸に入ると水を含んでふくらみ、便の量を増やして柔らかくします。さらに腸の壁を刺激して腸のぜん動運動を活発にするため、便が腸の中に長くとどまることを防ぎます。

また、セルロースは水を含んでふくらむためカロリーが少ないうえに満腹感が得られ、肥満防止やダイエットにも効果的といわれます(効果には個人差があります)。

海と森のミネラルがいっぱい

元々、海水にはたくさんのミネラルが含まれているのですが、そこに陸上の森のミネラルが雨などによって川に溶け出し、やがて海に運ばれて行きます。
ですから、海で採れる海藻には陸上の食物よりはるかに種類も量も多いミネラルが含まれているのです。
重茂産のわかめやこんぶを初めて食べた人は、その肉厚な食べ応えに驚きます。理由はここ重茂半島が太平洋に突出した複雑な地形をしており、周囲の海は親潮と黒潮がぶつかる荒磯地域であること。
美味しいわかめは波おだやかな海ではなく、激しい潮流や海水の移動が多い荒波や外海などで育成するのです。こんぶも太平洋の荒波にもまれながら栄養塩と太陽光線をたっぷり浴びて育つため、重茂産は巾が広くて柔らかく、味の良いのが特徴です。

海底で生育する天然のわかめ

天然と養殖はどう違うの?

天然わかめは、自然に種(わかめの場合は胞子)が海(海底の岩など)に根付いて生息します。養殖わかめは、人の手によって採苗から保苗までを行いその後は天然と同じように海に委ねられます。森林から流れ出すミネラルと外洋からの湧昇流によって運ばれる栄養塩を吸収し、太陽光線をたっぷり浴びながらすくすくと成長します。また、養殖わかめは、潮の流れを均一に保ち成長不良を防ぐため、間引き作業やこまめな水深管理がとても重要です。

重茂産のわかめは、天然も養殖も自然の力だけで育まれています。