重茂漁業協同組合

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復興へのみちのり

絆を深めあい、元気をもらう

フォーラムの森の下草刈り作業のために重茂に集合した生活クラブ生協のみなさん(平成23年7月30日)

津波から4日後の3月15日、静岡済生会病院医療チーム15名の方が救援に訪れ、漁協ビル3階ホールを拠点に救援医療が開始された。

それから2、3日後に漁協本所までの県道が通行可能となり、自衛隊車両に続いて駆けつけてくれた生活クラブのトラック数台には毛布やストーブ、食料などがぎっしりと積まれていて、それから当分の期間、自衛隊や全国の皆様方からの救援物資の分配作業を漁協前で行った。

皆様方から頂戴した義援金やお見舞いの品々、励ましのお言葉に改めて感謝を申し上げます。

4月9日、組合員全員協議会を開催、伊藤組合長が具体的な復興方針を示し、漁協の責任において資金調達から漁船の確保、全施設の復旧を約束した。

漁協施設の復旧事業費は120億円以上に上り、津波から5年後の2016(平成28)年にほぼ完了。漁港や道路の復旧工事も進み、主要地方道重茂半島線も国道45号線までの新ルートが2019(平成31)年3月に開通した。また同じ時期に復興庁から震災復興のモデル漁協として表彰され、これも偏に復興を迅速に進めてくださった行政機関や工事関係者のご尽力によるものである。

また、生活クラブ生協グループ(連合会、各県単協、親生会)の皆様からは支援物資を積んだトラックや自家用車で幾度となく重茂まで足を運ばれ、時にはガレキ撤去やわかめの袋詰め作業まで手伝い、夏には草刈りやバーベキュー交流会(逆味まつり)といった粋な計らいまで催していただき、重茂地域に沢山の元気を与えてもらい、絆も深め合うことができました。

2016(平成28)年末に発刊した東日本大震災の記録誌には、このような出来事も綴られ、義援金を頂戴した方々の御芳名も掲載させていただきました。全国の皆様方に重ねて御礼を申し上げます。

  • 震災年の夏7月30日、「逆重茂まつり」と呼ばれた、生活クラブ生協主催のバーベキュー大会。生活クラブの皆様から“激励のおもてなし”に重茂地区の誰もが元気をもらいました(漁協本所前広場)
  • (震災から2年の歳月をかけ南半球キリバス共和国に漂着した無傷のままの第七与奈丸。しかし重茂に戻すには莫大な資金がかかるため、キリバス共和国で使用されることとなった。)
  • 生活クラブの支援を受けて2012年(平成24)年に進水した第二与奈丸
  • 2016(平成28)年発刊
    東日本大震災記録誌